アート写真のアーカイブ

雑誌「Pen」の今月号で、「撮る」「みる」「買う」の楽しみが分かる写真の学校。と題した特集が組まれていて、TOKYO ARTPHOTO2010の存在を知りました。4日間のみの開催だったので、忘れた頃にツイッターのTLを見て思い出し、急いで行ってきました。
※Penの特集も、普段あまり目に触れることのない写真が取り上げられていて面白かったです。

朝一番で行ったからか人も少なくゆっくり見ることができました。(帰る頃にはかなり混んできた)
会場に一歩足を踏み入れた時は、以外に簡素な作りだな・・・と思ったけれど、
奥へ入って参加ギャラリーの多さに圧倒されました。

以下個人メモ。(敬称略)

  • 見たかった作家のオリジナルプリントが見れて嬉しかった。
    Christopher BucklowAlec Soth西野壮平Katsumata Kunihikoなど。
  • 新たなる作家の(再)発見。
    Jean Claud Wouters浅田政志(赤子がラグビーボールになってるのを見てフイタ。見方が違ってスイマセン。今旬なので・・・)、三宅砂織東松照明 「アッサラーム・アレイクン」のポートレートなど。
  • 見逃した写真展の写真が見れて得した気分。
    William Egglestonなど。
  • 事前にWEBなどで見たことのある写真もあったけど、やはりオリジナルは次元が全く異なる。WEBで見た気になるなと自分に渇。
  • 写真にはまだ未来があると感じさせられた。写真はまだ終わってない。
  • 私はまだ写真が好きであることを再確認できた。

以上。

9月
17
2009

無題

自分のことを思いっきり棚にあげて言おう。
最近写真がつまんないなー、と。。
どこかで見たことがあるイメージ、どこかで聞いたことがあるコトバ。
ハンマーで頭を叩き割られるような、シャベルで胸をえぐられるような写真に最近出会っていないなぁ、と。

でも、それは自分のせいかもしれない。
もう興味&執着が昔ほど強くないから?
大人になりすぎてしまったから?
作品を「観る」努力が足りない?←これは大いにある。

凄いな?と思う方はたくさんおります。
1ページにおさまりきらない経歴や技術的・視覚的に圧倒されたり、演出・マーケティングがうまかったり(これもとても重要ですが)。
でもそれは感嘆であって、個人的な感動・体験にまでに至らない。「写真が分からない」と仰った方の気持ちが今、よく分かる。

個人的体験を書くと、20歳前後の時に出会った高橋恭司さんと長島有里枝さんの写真は、当時いわゆる正統的な写真を勉強していた私にとっては衝撃であった。心の奥底に触れられた感じ。(当時はガーリーフォトとかいう括りがあったけど、この2人は全然違うと思ってた。)それ以来、国内ではそういう出会いは殆どなかったかもしれない。時代・若さ・個人的環境の影響もかなりあるけれど。

もう気づいている人は、どんどん海外に流れていくんだろうなぁ。
海外で評価されて逆輸入というパターン。
だって、日本の写真界の閉塞感ったら・・・。

どこで聞いたか読んだか忘れたけど、
絵の世界での日本のアマチュアの技術レベルは非常に高いという話。
それは大学入るために必死にデッサンの勉強をするから。
それに比べるとプロは・・・ということであった。
(私は絵に関しては素人なので判断できませんが。。。)

「うまい」だけじゃダメなんだよなぁ。

とまぁ、いつもいつも考えていることを、超久しぶりに書いてみる。
写真と関わりたいという気持ちがまだあることを確かめたくて。
うん、まだまだ、ある。

【 今日のサイト 】

今日は東京都写真美術館で、古典技法「ブロムオイル」のワークショップを受けてきました。もともと古典技法全般に興味があるのですが、絵画のように美しいオリジナルプリントを見て、これは試さねば!と思い応募しました。

ブロムオイルは、19世紀末から20世紀初頭にかけて多く使われた古典プリント技法です。前に「きっとオイルを使うんだろう。。。」と勝手なことを書いてたんですけど、オイルは使いません!インクでした。。。(油性ではあるけれど。)

簡単に説明すると。。。

プリント後、印画紙上のゼラチン層にある銀をブロムオイル用の漂白液で銀画像を漂白し、漂白液中に含まれる重クロム酸カリウムでゼラチン部分を硬くさせていく。銀の濃度(=画像の明暗:濃度が濃い部分は黒い)によってゼラチンの硬さが決まり、ゼラチンの硬さによって水分の吸収量が変化し、印画紙の表面に版画のような凹凸ができあがる。

その凹凸にブラシを使って油性インクを叩き込んでいきます。水分を多く吸収しているゼラチン部分(=ハイライト部)はインクを弾き、ゼラチンが硬い部分(シャドー部)はインクを吸着し色がついていく、という仕組みです。

インクを叩き込むところは、ひじょーに根気が要ります。なかなか上手くのらないんですよ。。。この手法は日本で特に盛んだったようで、このような根気の要る作業が日本人の気質にあってたんじゃないか?なんて言われているようです。

※ブロムオイルの手順は私のサイトで紹介しています。

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