Apr
15
2013

断乳・卒乳すると夜中起きなくなるのは本当か?寝かしつけと夜泣きの関係

かなり昔に頭の中でグルグルと考えていたことを書きます。
(というか、その頃に書いた下書きを今日発見した。)

いつものように、国内外の乳幼児の睡眠に関する本8冊位+自分の失敗・成功体験による凡人の偏った知識 & 戯言ですのでご了承ください。

断乳・卒乳すると夜中起きなくなるのはなぜ?

断乳・卒乳すると夜中起きなくなった!とネット・地上でよく見聞きするけれど、なんでだろうとずっと思っていました。ジーナ本や海外の睡眠本を読むまでは。断乳しなくても朝まで寝る子、してから寝るようになった子、変わらず夜中起きてしまう子、その違いと理由はなんだろう?

「パイから母乳をあげるのをやめる」が断乳・卒乳の定義だとすると、パイをあげるのをやめたら起きなくなったのは、今までパイで寝かしつけていた→断乳することで寝かしつけ=パイの関係を断ち切ったからではないか?(当たり前?)

寝るときに添い乳で寝かしつけていたら、夜中目が覚めたときにパイがないと眠りに戻れない状態となり、泣いてパイを求める→そこでまたパイで寝かしつける、の繰り返しになります、きっと。以前書いた記事「【ジーナ式】赤ちゃんの睡眠パターンと夜泣き、寝かしつけについての考察」で「夜中に目を覚ますのは正常。目を覚ました時に親の助けをかりずにひとりで眠りに戻ることができるかどうかが鍵」と書きましたが、断乳・卒乳によってパイによる寝かしつけができなくなるので仕方なく諦めて寝るということでしょうか。

夜間の授乳は精神安定剤として意図的にあげている以外は、食事・栄養としての必要性がなくなれば、なくしても構わないはず。(はず?)
本当は必要でないのに(昼間にきちんと十分な栄養が取れているのに)あげていたら、昼間の食事量にも影響が出てくるだろうし、習慣になっていたらやはり止めるのは大変になってくるだろうと思います。
※栄養的にもまだ夜間授乳が必要なのに無理やり止めるのはもちろん×です。その見極めが重要、そして難しい・・・。

でも、待てよ。
ツイッターでの体験談や断乳の記事を読むと、断乳決行時に子はパイを求めて号泣、母子ともに辛い日が続くが数日でおさまったとかなんとか。
これってネントレじゃないか?

どちらも数日間、子は大泣きする。
別に断乳しなくてもネントレすれば母乳をあげつつ夜ぐっすりになる可能性があるかもしれない。

だからもし、本当はまだ母乳をあげたいのに、断乳したら夜中起きなくなると聞いてその副産物欲しさに断乳しようと思っていたら、それは勿体無いことかもしれない・・・。寝かしつけにパイを使わなければ、昼間普通どおりに母乳をあげつつ夜は寝ることができるのですから。そうなるにはやはり、「どうやって寝かしつけるか」がポイントなんじゃないかと。

日本では添寝・添い乳・夜泣きについての情報はたくさん目にするけど、具体的な対処方法って殆どお目にかかれない。
文化や価値観によって賛否両論あると思うけど、一人でも寝れる習慣についてももっと情報があってもいいのにと思う・・・。

あと断乳しても変わらず起きる場合は、どういった方法で寝かしつけているか(眠りを何と関連付けているか)、昼寝の時間(年齢にあった時間と適切な時間帯)、疲れすぎ・精神状態、就寝環境を疑ってみる。でもやぱっり寝かしつけだろうなぁ・・・と個人的には思ってる。
例えば添寝で寝かしつけていた場合、目が覚めたときに隣に母親がいなかったら多分泣くだろう・・・といった具合。(こちらのページで詳しく書いています。)

まとめ

夜中起きずに朝まで寝てもらいたいがために「断乳」する必要はないかも。
まだパイが出てパイをあげたい気持ちがあるなら、寝かしつけ方(何が眠りと関連付けられているか)を変えてネントレも選択肢の一部に入れてみる。そしてネットや体験談による断片的な情報で色々試すのではなく、自分に合うと思われる本などを読み込んで理論を叩き込んでから実行すべし。でないとやり方に矛盾が出てきて、母子ともに混乱する結果になり兼ねない。
この「理論を叩き込む」というのはすごく大事で、途中で迷いや疑問が生じた時に、今&今後どうすべきなのかを判断するのに役立ちます。

でも!
それでも!

起きる子は起きる。
みんなそれぞれ違う人間だもの。
本の通りに行くわけなんかない。(うちだってそう)
正解なんかない。
だから試行錯誤するしかないんだよね〜。

とお茶を濁しておしまいにします。

参考図書

Healthy Sleep Habits, Happy Child, 4th Edition: A Step-by-Step Program for a Good Night’s Sleep

4人の父親でもある小児科医が調査に基づいて書いた本。問題・月齢別に整理されていて読みやすいです。米国アマゾンでは2500以上のレビューがついてます。

Solve Your Child’s Sleep Problems

ジーナ本でも名前が出てくるChildren’s HospitalのBoston’s Center for Pediatric Sleep Disordersのディレクターが書いた本。一番最後に読んだせいかほとんどが知っている内容になってしまったが、赤ちゃんより睡眠そのものにも深く足を踏み入れている。睡眠をより深く理解する上では参考になる。

The Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlers

ジーナって本国ではたくさん本出してるんですよね。これは赤子&トドラーの睡眠に絞って書かれた本で、月齢別に起こり得る問題や改善例が載っています。翻訳より整理されていて随分と読みやすい。一番参考になったかも。翻訳ではあまり触れられていないネントレ方法もいくつか紹介されています。

【 月齢別 】我が家のジーナ式スケジュール

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