May
27
2007

映画「14歳」

映画「14歳」を観にいってきた。

14歳の頃、飼育小屋を燃やし、彫刻刀で教師を刺してしまった深津綾は、
そのトラウマを克服しようとするがごとく中学教師になり、現在は中学二年生を教えている。

深津の同級生だった杉野浩一は、14歳の頃大好きだったピアノを
教師の何気ない一言で断念してしまう。
現在は平凡なサラリーマンとして生活をしているが、
ひょんなことから14歳の少年にピアノを教えることになる。。。

またこの子の練習曲ってのが、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」なんすよ。
メロディがとてもキレイで、そんなに難しくないので、
長くピアノ離れちゃった人にもオススメの曲。(上の動画)

この作品の面白いところは、
ただ14歳にスポットを当てているのではなく、
実際にもがき苦しんでいる14歳と
同じく14歳の道を通ってきた大人との2つの視点から描かれている点。

かつては同じ痛みを抱えてきた自分だから14歳を理解できる
というのは大人の驕りで、
人間は忘れ、たえず変化してゆくという現実をつきつけられる。

描写も、静かでリアル。学校ってこんな感じだった。
生徒のしゃべり声、遠くから聞こえる体育の笛の音、
廊下をたたく上履き、静まり返ったテスト中の木々のざわめき、
放課後の赤く強い夕日が照らす教室に響きわたる校内放送。。。
あの年頃にしか聞こえない「音」も楽しめます。

家に帰って、いまさら「フラガール」を観た。
ちょ?オモシロイ!蒼井優にはまりました。

近頃は邦画がアツイっすね。

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